最近、某芸能人が肺結核を発症したせいか結核が心配で来院される方が急に増えました。肺結核という病気は今でも決してめずらしい病気ではありません。また今では特効薬により殆どが完治しますので恐れる病気でもありません。ただ患者さんの痰から人に感染させることがあるという点が要注意です。特に20〜30歳代は結核菌に触れたことのない方が多く免疫ができていないために感染、発症しやすい世代です。少なくとも年に1回以上定期的に胸部X線を撮っておればたとえ感染、発症しても早期でみつかることが多くまれに入院が必要となることもありますが殆どの方は完治します。症状があっても胸部X線をとらず病気が進行するのを放置していると周囲の多くの人へ感染させてしまうことがあります。自分のため、家族、友人のためにもぜひ胸部X線は定期的に撮ってください。 (H21.4.26)